マーケティング

【Web広告】リスティング広告の運用代行手数料の相場と料金体系について

公開日 2022/02/10
最終更新日 2022/02/23

「リスティング広告の手数料の相場を知りたい」

「現在依頼をしている代理店の手数料が高く感じる」

リスティング広告はすでに自社運用や広告代理店に運用代行を依頼されている方ならご存じだと思いますが、Yahoo!Japan / Google / SNS(FacebookやInstagram,LINE などへ支払う広告費以外に、私たちのような運用代行を営む会社への手数料というものが存在します。

この手数料を頂きながら私たちはお客様の広告を適切に管理をし、そのご予算の中で集客、コンバージョンの最大化を行っています。

今回はこのリスティング広告運用に関する「手数料」について、一般的な相場や、手段、抑える方法など色々とお伝えさせていただければと思います。

ではいってみましょう♪

リスティング広告運用にかかる費用

リスティング広告出稿には広告費がかかります。

広告費は出稿する企業様の目的によって異なるため、「いくらがベストなのか」というのは決まっていません。

しかし、広告費は多ければ多いほど結果に繋がるのは間違いありませんので、出来る限り用意するという感じです。

一般的な初回の広告費用

中小企業がリスティング広告を最初運用する場合は、10万円〜30万円の広告費を設定することがほとんどです。

大手ならば数百万単位、数千万単位で広告費を用意しますが、中小企業には難しいですよね。広告の効果をしっかり受けるためには最低でも10万円〜30万円は欲しいと言ったところなのでこの広告費になりやすいです。

あくまでも10万円〜30万円から始める人が多いというだけで、これは推奨値ではありません。可能であれば、広告費は多いほど良いというのが真実です。

リスティング広告は1日の予算を設定し、まんべんなく予算を消化していくのですが、予算が少ないほど1日にかけられる広告費が少なくなり、すぐに広告が1日の予算に到達し、停止されることがあります。

■10万、20万、30万を1ヶ月(30日と31日)で割った際の1日の日予算

・広告費月/10万円:日予算約3000円

  • ・広告費月/20万円:日予算約6500円
  • ・広告費月/30万円:日予算約10000円

午前中に1日の予算を消化しきって、午後には広告が表示されないといったことが起こったりするので、広告費は多いほど望ましいです。

一般的な広告費用の決め方

広告費用の決め方は一般的に目標コンバージョン数から決めます。

コンバージョンとは、簡単に言うとお問い合わせ、見積依頼、商品購入などの回数のことで、企業によってコンバージョンの定義が異なります。

例えばECサイトであれば、商品購入がコンバージョンとなりますし、私たちのような制作会社や広告運用代理店では、お問い合わせや見積依頼がコンバージョンになります。

商品購入がコンバージョンの場合、「単価100,000円の商品を50個売る」という目標を立てると、

・100,000円×50個=5,000,000円

この金額から原価などを除いた粗利の何%を広告費に入れるかを計算します。

広告費の決め方は色々あるので、詳しく知りたい方は、「リスティング広告の5つの費用計算方法をご紹介」の記事をご覧ください。

リスティング広告運用代行の手数料(代行費用)相場とは

リスティング広告の運用代行手数料は正直、代理店の提供するサービスによって異なりますので、もしかしたらご覧になっている方はこれが安く感じられるかもしれません。

しかしながらあくまで一般的に言われている相場というものがありますので、こちらを今回お伝えします。

リスティング広告の運用代行手数料の相場は「5万円」Or「広告費の20%」です。

【 例えば広告費が100万円の場合 】

 ・広告手数料 100万円 × 20% = 20万円

 ・お支払合計 広告費100万円 +手数料20万円 = 合計120万円

となります。

代理店によってはこの手数料が30%の会社もありますし、弊社のように広告予算に対して固定で手数料を決める会社もあります。

また広告費◯万円までは固定だけど、仮に100万円以上からは20%という会社もあります。弊社では広告費25万円以下は固定で月額5万円をご請求させていただいております。25万円以上は広告費の20%となっています。

GoogleとYahoo!でも別々の手数料にしたり、GDN/YDNなどディスプレイ広告を別の手数料を頂く代理店もありますし、500万円以上は代行費用が10%〜15%となる場合もあります。

運用代行手数料は企業によってほんとまちまちなんですね。

私たちも色々と調べてはいますが一般的に多いリスティング広告代理店の運用手数料としては

・手数料は広告費の20%

・最低手数料は5万円から

・Google/Yahoo!Japan/YDN/GDNが1セット(SNS広告は別手数料)

このケースが一番多いように感じます。あくまで弊社で調べた時の体感ですのであしからず。

特に3つめについてはSNS広告が弊社もそうですが、別の手数料になることが多いです。なぜかと言われると管理画面や入稿規定などが別になるためです。

それぞれ代理店様の考えもあると思いますが、おそらく同じ考えの方が多いのではないかと思います。

予算が1000万円など潤沢にある企業様は正直もっと低いと思いますが、一般的には「20%が相場」として考えてもらっていいと思います。

リスティング広告運用の手数料(代行費用)を抑える方法

効率的に広告運用代行手数料を抑える方法はないか?

と考えることもあると思います。

企業様にとって月に数十万の広告費は大きな金額ともなるため、手数料の利率を安くしたいということを考えられる方も多いと思います。

基本的にこの手数料(代行費)というのは運用に関わるメンバーの「人件費」ということになります。ということは運用代行手数料を抑える方法というのは、人件費を抑える方法についてです。

よく言われるのは

1.インハウス化

インハウスというのは社内で運用者を雇用するという手法です。

毎月500〜1000万円以上のご予算の場合、社内で教育を含めてメンバーを抱えても十分に手数料よりも社内人件費の方が割安になります。

運用者を育てていくことでより速度の出るPDCAを回すことも可能となります。

やはり社内と社外ではそれだけスピード感や販売する商品(サービス)の理解度は変わります。

2.生産物(サービス)の量を減らすまたは限定する

弊社が手数料を比較的他社よりも安く出せたり、品質が安定している理由がここにあります。レポートは毎月1度まで、訪問での報告には別途費用を頂く、広告文の差し替えも月に1度まで。など

お客様に出す生産物の量をコントロールすることによって手数料を抑えることが可能です。例えば見ていないレポートを「週に1回必要だ」など代理店に依頼をしていないでしょうか?

こうしたことで手数料が変わります。 弊社ではこうした場合にオプションで別途費用を用意することで対応をしております。

3.安い代理店に乗り換える

弊社もそうですが、地方に存在する運用代理店様などは比較的手数料が安いイメージがあります。ただし手数料が安い=何もしないという代理店があるのも事実。

本来広告のパフォーマンスをあげたくて運用を任せるのにこれでは意味がありません。こうした「粗悪サービス」を提供する代理店につかまらないための見極め方をお伝えします。

上記の方法で運用代行手数料を抑える方法があります。

失敗しないWeb広告運用代行、広告代理店の選び方

安い代理店やに乗り換えをしたけど、パフォーマンスが落ち込んでしまうのは本末転倒ですよね。

リスティング広告の業界は特に代理店によってパフォーマンスが大きく異なります。安易に高い安いだけで切り替えをして失敗することの内容に、以下にポイントを作成いたしました。

<リスティング広告運用代理店の選び方 5つのポイント>

(1)サービスの量や内容に関する取り決めがされているか

(2)運用体制に担当者はつくのか

(3)広告アカウントの再構成が可能か

(4)レポーティングやアカウントの運用報告が明確なものか

(5)認定代理店であるかどうか

順に解説していきます。

(1)サービスの量や内容に関する取り決めがされているか

これは私たちがリスティング広告の運用を見ていくに当たり非常に重要視しています。

例えばキーワード広告1つに注目をしてみても、キャンペーン構成の構築から、除外キーワードの拾い出し、広告文の変更、単価の調整などなど様々な構成から運用時に行うことは多々あります。

レポートの提出頻度やレポートの内容などもこれに該当します。リスティング運用代理店の手数料はここに直接反映されてきます。

しかしながらこの生産物に関する量や内容を取り決めていないことで、上記を知らず知らずのうちに「やらない(省く)」「自動化」しているケースが多いです。

個人的に手数料が非常に安い場合や、取り決めがない運用会社は、運用といっても本当に必要な運用がされていないケースが多々です。

弊社では手数料を抑えている代わりに、レポートの提出頻度を月に1度。除外キーワードは月に2回(大規模除く)、構成の変更は月に1回までなど、詳細なサービスを決めております。

理由はお客様の多くが毎月数十万円のケースが多く、毎週の除外が必要なほどの複雑な運用がないからです。

逆に複雑な運用を必要とされるケースは別途オプションを用意していますのでお問合せ下さい。

(2)運用体制に担当者はつくのか

地方に限らず広告代理店の多くがまだまだ営業と兼任をしているケースもあります。これは正直言うとあまりまともな運用はできないと思います。

営業という特性上の話にもなりますが、外に出ているメンバーで多くのクライアントを抱えながら細かく運用をしていくというのはよほど難しいとみていいです。

ただし営業がお客様の報告をきちんと行うためにアカウントを見るというのは非常にいい状態です。

その場合でもやはり運用は社内の別のメンバーがメインで行うことになるかと思いますので、こうしたようにお客様のアカウントを見る専任のメンバーがいると、安定した運用が出来ている企業になります。

きちんと専任でお客様のアカウント単位で担当がいるかどうか、運用に対する責任の所在を明らかにすることは非常に重要です。

(3)広告アカウントの再構成が可能か

リスティング広告代理店がどのような方針で運用をしていくかは、切り替える際の大きなポイントとなります。

よくリスティングの運用代理店を切り替える際に以前のアカウントをそのまま引き継いでいるケースが多々見られますが、あまりこれがいいとは思えません。

というか広告アカウントには以前の代理店の担当者様が色々と手を加えていることがあるので、そのまま見ても本来の「意図」までは理解できないケースがほとんどです。

この状態は「現状維持」はできても、大きく改善をすることはありません。

過去色々なアカウントを見てきましたが、結局自分の思ったように動かせないので、放置をしてしまうケースが多々。アカウントの方針をきちんと決め、再構成をしていくことが重要です。

※ただしコンバージョンオプティマイザーなど自動化のデータが蓄積をしているケースもありますので、この場合は注意をする。

もしくはすぐには切り替えない判断をして、アカウントを正確に把握をしてから再構築を進めることは「正しい」と思います。

(4)レポーティングやアカウントの運用報告が明確なものか

よく私たちのもとに寄せられる前代理店への不満は、「レポートがよくわからない」というものです。

せっかく貴重なお金をお支払いをして運用をしているにもかかわらず、レポートだけ提出をされて、中身がよくわからないから、運用が適切かどうかもわからない。

こんなお悩みがお客様から寄せられることが非常に多いのです。

ツールから自動的に抽出されるレポートは確かに自動化もでき、作成側も以前と比べるとずいぶん楽に発行できるようになりました。

しかしながらお客様とのやり取りがレポートだけだとただでさえわかりづらいリスティング広告ですので、余計に混乱を招いてしまいます。

個人的におススメな方法としては適宜、

 ・会議を行う(予算が比較的多いお客様には必須だと思います)

 ・運用の所感を作成する

です。

運用所感はお客様の広告を一か月運用してみて、「広告の状態」「改善内容」「課題」などをわかりやすく可視化したレポートを出します。

(5)認定代理店であるかどうか

リスティング広告の運用代行業務自体は認定代理店や専門の資格がなくても行うことは可能です。

しかしながらYahoo!JapanやGoogleには認定の代理店制度があり、認定代理店であると認められると、これらの代理店にしか開示されないい情報をもらえたり、

新しい機能について先行して試すことなどをできる権利を獲得することができます。

また「広告の取り扱い量」によって、パートナーにランクがいくつかありますが、

これについては直接の運用パフォーマンスの成果にはつながりません。重視するポイントは「正規の認定代理店」であるかどうかです。

運用を依頼する場合は、依頼する企業に認定代理店であるかを聞きましょう。

GoogleとYahoo!JapanではどちらかというとYahoo!Japanの方が審査は厳しいです。

またほかにも私たちが選び方として大切だなと思うことは

 ・KGI / KPIなど指標を明確にしていること

 ・運用者が資格を持っていること

 ・ただ運用するだけでなくてマーケティング戦略まで考えてくれること

これらも必要かなと思います。

ビジネスを拡大していくための広告運用ですから、代理店選びは慎重に行う必要があります。

上記がなにか参考になればと思います。

◆まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は「リスティング広告の運用代理店の手数料の相場と料金体系」についてや、失敗しない広告代理店の選び方についてご紹介させて頂きました。

Google/Yahoo!Japanを中心としたこのリスティング広告は、インターネット戦略ではもはや欠かすことのできないツールとなりました。

これらを運用する私たちのような広告運用の代理店も非常に増えておりますので、その中で手数料の相場や、代理店の選び方を事前に知っておくというのは代理店と気持ちよくお付き合いをしながら、運用パフォーマンスを上げていくうえで大切なことだと思います。

ぜひとも参考にしていただければ幸いです。

リスティング広告の新規の検討や乗り換えを検討されているサイトのご担当者様や、ホームページの作成会社様など、お気軽にご相談を頂ければと思います。

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