現在、著しい成長を遂げているSNSの「TikTok」。

Tik Tokはショートムービーを共有できるプラットフォームで、ユーザー数の増加にともなって、Tik Tok広告を活用する企業も増えています。

18歳以下をターゲットとして作られたアプリであるため、若年層へのアプローチに非常に効果的だと言えます。

しかし最近博報堂がユーザー調査をしたレポートによると、なんと平均年齢は34歳だそうです。しかも、この数字は年々上昇しているとのことです。

なのでこれからは中年層へのアプローチも効果的だと言えますね。

そこで今回はマーケティング担当者に向けてわかりやすくTik Tok広告の特徴や事前に押さえておきたいポイントなど解説していきたいと思います。

Tik Tok広告とは

TikTokは2016年に中国のByteDance（バイトダンス）株式会社からリリースされた ショートムービー などの動画の投稿や視聴が楽しめるSNSです。

月間アクティブユーザー数は世界で約8億人、日本では2018年時点で約950万人となっており、直近のデータはないものの、国内のユーザー数も増加しており、注目する企業が増えています。

TikTokでは「TikTok Ads」という広告配信プラットフォームが提供されており、配信できる広告フォーマットは主に3種類あります。

それが、

1. 起動画面広告
2. インフィード広告
3. ハッシュタグチャレンジ広告

１.はアプリ起動時に全画面に表示されます。

TikTok広告を運用する場合、2.のインフィード広告を利用するのが一般的。

インフィード広告とはフィード上におすすめ広告として表示される広告のことで、自動でシステムに配信場所を任せる自動プレースメントと、手動で選択する手動プレースメントから配信方法を選択できます。

フルスクリーンの動画コンテンツを配信できるので、ユーザーにインパクトを与えることができます。

３，の＃ハッシュタグチャレンジ広告は、タイアップ広告です。ユーザーにコンテンツとして受け入れやすいため拡散しやすいですが、キャステイングして広告を作るので、それなりに制作費や時間がかかります。

アカウントの構造と設定のコツ

アカウント構造は、GoogleやFacebookと同じように「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3階層となっています。

「広告セット」単位で目標に対しての最適化がおこなわれるため、広告セットの設定がとても重要です。

設定ポイント①

目標の最適化を継続的にかけていくため、広告セットの階層で設定する配信対象は絞り込みすぎないようにしましょう。

設定ポイント②

開始初動は露出を増やし最適化をかけやすくするために強めの入札を設定しましょう。弱めの入札をすると、impがでにくく、配信がシュリンクする可能性が高くなります。

設定のポイント③

CV最適化、インストール最適化の場合、広告セットの日予算「入札(設定CPA)×20以上」にしましょう。

広告セットの初動の学習には50CV以上必要となります。

早く50CV獲得し最適化を本格稼働させるため上記の日予算を設定いただくことをおすすめしています。

※日予算が高くなり、設定が困難な場合は、浅い成果点（マイクロコンバージョン）での最適化もご検討ください。

クリエイティブのポイント

継続的に成果を出し続けるためには、新鮮で良質なクリエイティブが常に追加されていることが重要です。入れ替えの頻度は1週間に1回で、2〜3個の新規追加が推奨とされています。

制作は9:16の縦長全画面で

TikTokの特徴の1つである縦長全画面を活用することで、広告効果が高まります。

TikTokは広告接触者と広告非接触者を比較し、広告認知率と購入・利用意向率に差があるかを調査しました。横型画面の場合の広告認知率は、広告非接触者に対し、広告接触者が平均+18%だったのに対し、縦長全画面の場合は平均+63%の効果があることがわかったとアナウンスしてます。

また、購入・利用意向率に関しても、横型画面の場合は広告非接触者に対し、広告接触者が平均+13%だったのに対し、縦長全画面では平均+34%と、高い効果が得られることも分かっています。

ステレオはアップテンポな音楽を

TikTokでは、音声をオンにして視聴しているユーザーが、主要SNS3社と比較してみても多いことが分かっています。そのため、動画クリエイティブには音楽をつけることが推奨されています。

TikTokではテンポの速い曲のほうが人気が高く、BPM120以上の曲が推奨されています。BPM120以上の曲はBPM120以下の曲と比較すると、3秒再生率、10秒再生率、再生完了率のいずれも高くなることが調査によって明らかになっています。

ただし、必ずしも速いテンポの音楽をつける必要はなく、配信面や動画の雰囲気に合った音楽をチョイスしましょう。

明確なアクションを掲示しよう

広告なので、動画を視聴して楽しんでもらうだけでは広告を配信する意味がありません。「まずは1分無料診断」や「答えはコメント欄で」など、ユーザーに求めるアクションを動画内で提示することで、視聴維持率やクリック率、コンバージョン率の向上につながりやすくなります。

TikTok広告では、広告管理画面にて「TikTok動画エディター」というクリエイティブ編集ツールが提供されています。

このツールでは約100種類の動画テンプレートが用意されており、画像とテキストを設定するだけでオリジナル動画を制作できます。

その他、動画に著作権保護されている無料の音楽を付けることができるなど、動画編集の経験がなくてもインスタみたいに簡単に動画を制作することができます。

また、TikTokビジネスクリエイティブセンターでは、国や業界を指定すると、その条件での人気の広告クリエイティブを確認することができます。

クリエイティブの制作に行き詰った際は覗いてみるとヒントが得られるかもしれません。

さいごに

TikTok広告は、若年層向けだけでなく、30~40代のアクティブユーザーが増えている為、ミドル世代向けの商材も広告配信の事例が増えてきています。

直近でも新しい入札戦略や広告フォーマットが増えていたりなど、広告配信機能もこれからもっと充実していきそうです。

2022年はますます盛り上がるであろうTikTok広告。ぜひみなさんもTikTok広告を活用してみてはいかがでしょうか？